(仮訳)イノシシの糞に発生した特筆すべき種、Psathyrella berolinensis
Arnolds, E. & Perini, C. 2006. Psathyrella berolinensis, a remarkable fungus on dung of wild boar. Micologia e vegetazione mediterranea. Available at: https://www.researchgate.net/publication/322765809_Psathyrella_berolinensis_a_remarkable_fungus_on_dung_of_wild_boar [Accessed July 21, 2022] 【R3-09711】2022/7/21投稿

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3行まとめ

イタリア、トスカーナ州の森林からイノシシの糞に群生した稀産種のPsathyrella berolinensisを報告した。
本種のイタリアからの報告は初とみられ、顕著な「麻薬臭」があることなどで特徴づけられた。
傘および柄表面全体が瓶形のシスチジアに覆われる形質を基に、本種に対して新たにSetulopsathyra節を設けた。

(イタリア新産種)

Psathyrella berolinensis Ew. Gerhardt
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Coprinus parvulus
同じイノシシの糞に発生する
子実体が小型
襞が液化しない
担子胞子のサイズがほぼ同一
縁シスチジアのサイズが類似している
縁シスチジアの形状が類似している
柄シスチジアのサイズが類似している
柄シスチジアの形状が類似している
菌糸にクランプを欠く
本種より傘のサイズが小さい
本種と異なり傘が類白色
本種と異なり傘表面に半透明条線を欠く
本種と異なり襞の間隔が疎である
本種と異なり襞の数が3-8程度と限られている
本種と異なり担子器が4-5本の偽側糸に囲まれる
本種と異なり側シスチジアを欠く
本種と異なり傘表皮に球形の被膜細胞も伴う
Psathyrella minima
糞生菌である
子実体が小型
担子胞子のサイズの範囲が重なる
縁シスチジアが瓶形
本種より傘のサイズが小さい
本種と異なり襞の間隔が疎である
本種と異なり襞の数が5-7と僅かである